保土ヶ谷宿について

東海道の宿場

江戸（日本橋）から４番目の宿場（日本橋から約32km）

程ヶ谷宿の表記もあります。

日本橋方面から行くと、横浜市西区と保土ヶ谷区の区境付近で北に向かう八王子道との追分があり、それを過ぎると賑やかな商店街に入ります。保土ヶ谷宿はこの商店街の中ほどの場所から、相鉄線の天王町駅、ＪＲの保土ヶ谷駅を過ぎて国道１号まで続いていました。

歌川広重「東海道五拾三次之内　保土ヶ谷」（国立国会図書館デジタルライブラリより）

宿場の途中を広重の「保土ヶ谷」にも描かれた帷子川が流れていますが、この川は昭和半ばに流路が改修され、現在は相鉄線・天王町駅西側の公園に元の橋の跡があります。

現在のお店の多い賑やかな区間はかつての保土ヶ谷宿より少し東側にずれていて（八王子道追分から相鉄線あたりまで）、国道に出てからは少々閑散とした道筋になりますが、本陣跡などの説明が残されています。

この後は、東海道最初の難所、権太坂を登って相模の国に入ります。

所在地	神奈川県横浜市保土ヶ谷区
交通	相鉄本線・天王町駅、ＪＲ横須賀線・保土ヶ谷駅
観光情報	保土ヶ谷区
宿場データ	人口：2928人　家数：558軒　本陣：１軒　脇本陣：３軒　旅籠数：67軒

宿場データは「東海道宿村大概帳」より、主に1843（天保14）年ごろの数

保土ヶ谷宿の歩き方

宿場途中までは旧道で、賑やかな商店街。ＪＲ保土ヶ谷駅を過ぎると国道になりますが、川沿いの道で店などは少なくなります。飲食店やお店の多いのは、宿場東側の商店街と相鉄線の天王町駅周辺。ＪＲの保土ヶ谷駅付近にも多少あります。
ＪＲ保土ヶ谷駅を過ぎた後は、飲食店などはあまりありません。
旧道に入ると東海道最初の難所と呼ばれる権太坂があり、緩やかな坂が長く続きます。坂の入り口と上った先にコンビニがありますが、途中には店やトイレなどないのでご注意ください。
権太坂を上り切った場所にある境木地蔵付近が、小さな商店街になっています。
境木地蔵を過ぎると下り坂になります。途中、ＪＲ東戸塚駅の周辺に大型の商業施設がありますが、これ以外は国道に出るまであまり店はありません。戸塚駅まで距離があるのでご注意ください。（国道の区間はバスが走っています）
東戸塚を過ぎ品濃坂のあたりと、それを過ぎて国道１号と交差するあたりで少し道が分かりにくくなりますので、地図やガイド本を見て注意して歩いてください！

保土ヶ谷宿に関する施設・博物館など

博物館などの大きな施設はありません。

横浜市/神奈川県共通

横浜市立歴史博物館　東海道とは離れていますが、東海道や横浜市内の宿場、交通史に関する展示があります。

神奈川県立歴史博物館　東海道とは離れていますが、東海道や神奈川県内の宿場、交通史に関する展示があります。

保土ヶ谷宿のおすすめ情報

ハマのアメ横？賑やかな商店街

横浜市西区と保土ヶ谷区の境から続く洪福寺松原商店街は、ハマのアメ横とも呼ばれる活気のある商店街。

国道１６号を挟んで西側には天王町商店街もあり、相鉄線の天王町までの区間は旧道の狭い道幅ながら賑やかな通りが続きます。

荷物とスケジュールに余裕があれば、お買い物を楽しんでも？　街道歩き中にも気軽に寄れる、美味しい和菓子屋さんもありますよ！

権太坂周辺の美味しいモノ

権太坂を登り切った場所にある小さな商店街。ここの和菓子屋さん、栗山さんの境木おじぞうさんもなかがおススメです。

境木（武蔵の国と相模の国の境）にあるお地蔵さまにちなんだお菓子です。

ほかにも魅力的な和菓子がたくさんあり、境木での休憩や、お土産にいかがでしょうか。

品濃の一里塚

品濃坂を過ぎて戸塚宿に向かう途中にある品濃の一里塚は、全東海道上でも貴重な、両側にほぼ原形に近い塚が現存している場所です。

どちら側も小さな公園風に整備されていて、近くまで、あるいは裏側まで見に行くことができますので、ぜひお立ち寄りください！

保土ヶ谷宿の宿泊情報

保土ヶ谷宿周辺には宿泊施設はありません。
東側の神奈川宿（横浜駅）付近に多いので、神奈川宿のページをご参照ください。

保土ヶ谷宿についての投稿

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